一文字屋和輔 ( いちもんじやわすけ )
「 一文字屋和輔 」
今宮神社 の旧参道 ( 東門前の参道 ) にあります。
店先に椅子が置かれ, お客さんが日向ぼっこしながら一休みしています。 「 昔の茶店はこんな感じだったのかなー。 」って思ってしまうほど情緒があります。
それもそのはず, 「一文字屋和輔」 さんは, とんでもなく古いお店なんです。
一文字屋和輔 日本最古の飲食店。

右が「一文字屋和輔」, 左が「 かざりや 」
東門前の旧参道に, お店が向かい合って2軒。
「一文字屋和輔」 ( いちもんじやわすけ ) と「 かざりや 」
「一文字屋和輔」は, な, な, なんと, 創業は1000年 ( 長保2年 ) ! ! ! ! !
2019年で, 創業1019年。 めっちゃ計算しやすい (笑)
桓武天皇による平安京 遷都 ( 794 ) から, 約200年後の平安時代にできました。 京都の和菓子屋さんは, 歴史のある店がたくさんあるけど,
けた違いに凄い ! !
できて1019年て ! ! !
ちなみに 「 かざりや 」 さんは, 江戸時代初期の創業で, 400年以上の歴史。 「 かざりや 」 でも相当古いです。

「一文字屋和輔」 から 「 かざりや 」 を望む
「一文字屋和輔」 略して ” 一和 ” さんがお店を開くきっかけになったのは, 今宮神社の祭で使用した竹やお供え餅を厄除けとして, 参拝客に提供したのが始まりだそう。
一文字屋和輔 応仁の乱での話
応仁の乱では, 京都のほとんどの神社仏閣は焼失。 焼け落ちなかった今宮神社に戦乱を逃れてきた民衆が押し寄せて来ました。
その時, 一和さんが民衆に 「 あぶり餅 」 を振る舞ったそうです。 1000年以上続いている ” 一和 ” さんならではのエピソード。
凄すぎます ! !
一文字屋和輔 あぶり餅 ( 500円 )

きな粉をまぶした餅を, 親指位の大きさにちぎり, 先が2つに割れた竹の先にさして炭火であぶります。 仕上げに, 甘い白味噌のタレを掛けて出来上がり。
香ばしくて, 美味しい ! !

白味噌のたれは, 程よい甘さで, 上品ですね。
さすが, 1000年の味。
一文字屋和輔 アクセス
京都市地下鉄 烏丸線 「 北大路駅 」 下車, 北大路バスターミナルから, 市バス1 ・ 北8 ・ 12 ・ M1 ・ 204 ・ 205 ・ 206系統乗車にて 「 船岡山 」 バス停下車, 徒歩約5分。
一文字屋和輔 より古い会社
一文字屋和輔もそうとう古いけど, 上には上がいます。
さらに, すごいです !
1位 株式会社 金剛組(大阪府) 578年創業
なんと創業は飛鳥時代 ! ! 想像できません。
あの聖徳太子から頼まれて, 四天王寺の建設に関わったのが「 金剛組 」。
金剛組の施工例 ( 妙蓮寺 鐘楼の修復工事 )
2位 一般財団法人 池坊華道会 ( 京都府 ) 587年創業
京都に興味のある人ならだれもが知っている池坊。
元々は仏様にお供えするお花から華道が始まりました。
3位 慶雲館(有限会社西山温泉 慶雲館 ) ( 山梨県 ) 705年創業
世界最古のホテルとしてギネスにも認定もされている旅館。
4位 千年の湯 古まん(株式会社 古まん) (兵庫県 ) 717年創業
城崎温泉の開湯に大きく関わっているといわれています。
5位 法師旅館(有限会社 善吾楼) (石川県 ) 718年創業
養老二年 ( 718年 ) 開湯の文化財指定の旅館。
出典 : 東京商工リサーチ
ちょっと, 寄り道。
今宮神社

「 玉の輿 」 の語源となった桂昌院との関係が深いのが今宮神社。 「 玉の輿 」 に乗りたいのなら参拝しておくべき ? !
今宮神社の 「 やすらい祭 」は, 「 太秦の牛祭 」, 「 鞍馬の火祭 」とともに, 京の三奇祭の一つとされています。 京都の春の祭りとして, この日が好天に恵まれるとその年の京の祭は, すべて晴れると言われています。
今宮神社 ( 一文字屋和輔は今宮神社の東門前の旧参道にあります。 )
大徳寺

応仁の乱 で焼失した建物を 「 一休さん 」 として親しまれている一休宋純 ( いっきゅうそうじゅん ) が, 堺の豪商の保護を受けて復興しました。
山門に安置された利休の木造が, 豊臣秀吉の怒りを買い利休 切腹のきっかけになってしまったことは有名。
大徳寺 ( 一文字屋和輔から徒歩約2分 )
建勲神社

建勲神社は, 織田信長を祀る神社。 地元の人には, 通称 「 けんくん 」 さんと呼ばれています。
十月十九日の船岡祭は, 祭神 ・ 織田信長が, 永禄十一年 ( 1568 ) に, 初めて京都に入洛した日を記念したもの。
建勲神社 ( 一文字屋和輔から徒歩約15分 )
一文字屋和輔 まとめ

京都の和菓子屋さんの 「 ドン 」 です, 圧倒的な。
創業は, 1000年 ( 長保2年 ) 。 笑ろてしまうくらい古い (笑)
創業当時とは原材料が多少は違うだろうけど, 作り方は一緒だから, ほぼ, 千年以上前の香ばしくて上品かつ素朴な味わいを楽しめます。
今宮神社や大徳寺にも近いから, 寄ってみてはどうでしょう ? というか 「一文字屋和輔」 に食べに行って, 今宮神社や大徳寺へ寄るっていうのもありやと思います。
所在地 : 京都府 京都市 北区 紫野今宮町 69
電話 : 0 7 5 - 4 9 2- 6 8 5 2
営業時間 : 10:00 ~ 17:00
定休日 : 水曜日 ( 1日, 15日, 祝日が水曜の場合は営業し, 翌日休業 )
※ 営業時間 ・ 定休日・料金等は変更されることがありますので, 店にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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